2回目のコロナ融資

 

2020年はこれまでにない、コロナ危機の時代を迎えました。実際にウイルスの話は既に海外で2019年の終わりごろから出ていましたが、本格的に日本の経済分野を襲ったのは2020年3月頃からでしょうか。4月には緊急事態宣言も出され、翌月解除。とはいえ、コロナの問題は長くくすぶり続け、また今年に入って一部地域に緊急事態宣言が出されました。

 

このコラムを見られている中小企業経営者の方も、大変なのではと思います。未曾有の経済危機であり、将来の不安に備え、2020年3~6月に資金調達に動いた企業は多かったのではないでしょうか。1回目のコロナ融資です。このときは融資の申請件数も、例年に比べて極端に多かったと聞きます。日本政策金融公庫の月次の融資件数をグラフにしました。2019年と2020年の、各1~12月の比較です。

 

 

2020年の3~7月まで、極端に多く貸付が実行されているのがわかります。それだけこの時期に融資案件が多かったということです。その後は徐々に減少しており、9月を過ぎたあたりに平年ほどに戻りつつあります。1回目のコロナ融資は案件数も非常に多く、金融機関でもその対応に追われていました。そのため、窓口人員を増やしたりなど、供給体制を確保していたそうです。

 

そして金融機関も数をこなさなければならないため、「コロナ融資に該当するか否か」の要件部分のチェックだけで手一杯でした。それゆえ、本来融資が厳しいような案件(リスケ先や信用情報に傷がある等)でも、借入に成功していたケースが多かったそうです。ただしこのタイミングに来て、金融機関に余裕が出てきたので、融資案件をじっくりチェックする時間が出来ました。

 

以前だと借入に成功していた案件でも、去年の年末あたりからは借入否決になるケースが出てきました。そして1回目のコロナ融資の運転資金は企業によってもまちまちですが、おおよそ6~10ヶ月程度です。となると、前回コロナ融資を借りて運転資金が必要になるのが、去年の年末から今年の春にかけてです。

 

1回目のコロナ融資を割とあっさり借りられたので、「コロナという状況は変わっていないし、2回目もスムーズにいくだろう」と軽く考えると大変なことになりやすいです。経済環境を見て、コロナという状況は変わっていないですが、金融機関を取り巻く環境は去年の春から夏にかけてと大きく変わっています。この状況下で借入否決になるとパニックに陥ります。そうならないよう、事前準備は必要ですね。

 

https://youtu.be/OyrMoCGFmGQ

 

 

重要なポイントを4点確認します。

 

1. 2回目のコロナ融資は、1回目に比べて格段にハードルが高くなる
2. 1度融資を申し込んで断られると、少なくとも3ヶ月は申請できない
3. 焦って融資を申し込んではだめ!十分な準備をしてから申し込むように
4. いきなり金融機関に行くのではなく、まず専門家に相談するべき

 

コロナの厳しい状況だからこそ、企業を運営していくにあたり、ライフラインになりやすい資金繰りについては、計画的に考えていきたいところです。ファラ―ル経営では資金繰りに関するご相談を承っています。

2021年02月17日