経営理念
・日本を良くする
・経世済民の観点から
・中小企業診断士の立ち位置で
由来
経営理念の文章は3構成に分割し、倒置法のように表現しています。そのままちゃんとした文章にすると、
「中小企業診断士の立ち位置で、経世済民の観点から、日本を良くしていく」
となります。
私は元々システムエンジニアでプログラミングなどの業務に取り組んでいましたが、20代の頃に将来を考え、SE1本でやっていくのは厳しいと感じました。当時はリーマンショックを迎え、日本の景気は最底辺の時代。SEの派遣で働いていた私は、自分よりスキルの高いプログラミング能力を持った人が安く買い叩かれているのを目の当たりにしています。その当時、これまで勉強してこなかった経営学や経済学を学ぼうと思い、中小企業診断士の資格取得を考えました。プログラミングのスキルに加え、経営のスキルを足すと、将来的にいろいろな会社のシステムをサポートする業務ができるのではと考えました。中小企業診断士の1次試験はマークシート。2次試験は筆記です。1次試験は「勉強すれば何とかなる試験」でしたが、2次試験は勉強すれば何とかなる試験ではありませんでした。
1次試験は11回受験して8回合格(うち7回連続合格)、2次試験は9回目で合格(8回不合格)。そんな中、1次試験の受験科目に中小企業経営・政策という科目があり、中小企業白書を学ぶというのがあります。私が受験した期間はリーマンショックからコロナ直前まで(2008年~2019年)。概ねアベノミクス前後と重なっています。毎年、中小企業のデータ、日本のデータを見続け、これに合わせ経済学も勉強していたので「日本のとるべき経済政策」なども考えていました。
上記の点から「日本を良くしていく」という思いがあったのですが、これだと幅が広い。例えば政治家が「日本を良くしていく」というのであれば、それもその人の考え方。私の場合は過去にSEとして働き、経営学なども勉強したのだから、その分野で活動できる方法を模索してきました。
「経世済民」という言葉は「世を治め、民の苦しみを救う」という意味になりますが、「経済」という言葉を略さずに言った言葉です。経済と聞くとどうしてもお金の話をイメージします。確かにお金が幸福の全てではないといいつつも、ある程度のウェイトを占めているのではないでしょうか。
・仕事の働きがいややりがい、使命感を追求し、
・職場での良好な人間関係が約束され、
・仕事のモチベーションが上がり、
・その結果収益に反映される
会社の状況を良くしていく。そしてそんな会社が世の中に増えていくと、日本の経済状況も希望が持てるのではと思います。最後に「中小企業診断士の立ち位置で」という言葉は、やりたくない業務であればITによる業務効率化。各部門との連携や職場内の人間関係は組織文化を良くしていくことで解決され、本当にやりたい仕事が職場内で共有されると、その会社は業績が伸ばしやすい環境になります。
中小企業診断士の立ち位置で、そうしたサポートができるようになるのなら。
こんな思いが私の経営理念を構成しています。
世はインフレ時代(2025年時点)。物価が上昇し、「日本の経済は厳しいのではないか?」との声もありますが、その一方で「あなたの商品、サービスを高く売るチャンス」でもあります。「もともとは趣味だったものが仕事になった」など、今後はそういう時代も来るでしょう。やりたかった仕事によって大きな価値を生み出す時代。
インフレは需要に対し供給が不足しているという側面もあります。インフレとともに、少子高齢化になっていく日本。昭和のころなどは肺結核など若くして亡くなっていた方も多くいらっしゃいましたが、昨今は「人生100年時代」を迎えています。65歳で定年退職し、仮に105歳まで生きると、その間比較的健康なのに仕事をせず、40年ぐらい年金だけ貰い続けて社会の持続ができるのか?
将来不安は確かにあります。それならば高齢になっても無理のない範囲で時短勤務などで「やりたい仕事」ができるというのもまた選択肢。上記のように働く環境が整っていたら、日本経済は持続的に発展できるのではないか。そうした思いも経営理念に込めています。
中小企業白書を毎年読んでいたこともあり、「日本に良くなってほしい」という思いがあったのですが、「経世済民」という部分で絞りこみ、なおかつ中小企業診断士としてできることは何か?を考えて、その文章。順序として倒置法のように表現しています。もう一度書くと、
・日本を良くする
・経世済民の観点から
・中小企業診断士の立ち位置で
これが私の経営理念です。